社会人になると、上司や会社の接待で寿司屋に行くこともあります。そういう場合は、行きなれた回転寿司ではなく、カウンターで食べるタイプのお店になると思います。
行ったことが無いからといって、いつも通りに食べると、マナーが悪いと思われてしまうかもしれません。そんな方のために、恥をかかない寿司の食べ方をまとめました。
寿司の食べ方のマナー
寿司は庶民の食べ物ですから、本人が美味しいと思う食べ方をすれば良いと思います。ただし、上司や会社の接待で行くような高級店では、気をつけた方が良いことがいろいろあります。
だからといって、必ず守らないといけない正しいルールというのは無く、食べ方が綺麗に見えることが大切なポイントです。目上の人や取引先の人が、寿司の食べ方を見て、あなたを評価することもあります。
まず、カウンターで食べる場合、寿司が出されたら、すぐに食べてください。何といっても寿司はネタの鮮度が命です。
あわてて食べる必要はありませんが、時間が経てば、新鮮さがなくなります。これでは、せっかく丹精こめて握ってくれた職人さんにも申し訳ないです。
次に、お寿司を食べる順番は、淡白な味のネタから食べましょう。ヒラメやタイなど白身の魚から、少しずつ濃厚な魚や貝などを食べた方が美味しく味わえるからです。
注文ではなく、お皿に乗ってくる場合、高級店では、左から順番に濃いネタが並べられています。その場合は、左から食べれば良いですね。
食べる順番を必ず守らないとダメではないので、トロから食べたときは、ガリ(ショウガ)を食べて口直しをするか、お茶で口の中を洗うことをおすすめします。その方が、最後までおいしく食べられて良いですよ。
もし、自分で注文するときは、職人さんに何がおススメか聞きましょう。カウンターで食べるってことは、職人さんとの会話も楽しみのひとつですからね。
それに、旬の魚の話が聞けるチャンスなんて、あまり無いですから、いろいろ教えてもらいましょう。
寿司の食べ方で醤油のつけ方は?
握り寿司に醤油を付けるとき、ネタとシャリ(ご飯)を離して付けるのはマナー違反です。これをやってしまうと、連れて行ってくれた上司の顔が曇りますから、注意しましょうね。
よく、テレビのグルメ番組を見ていると、シャリの方にベッタリと醤油を付けるシーンがあります。これは、絶対にダメではないですが、粋な食べ方ではありません。
綺麗に見えないだけでなく、ご飯の方に醤油を付けると、食べる前に崩れやすくなります。また、しょうゆ皿に白いご飯が落ちて、見栄えが悪いです。
だから、ネタ側に少しだけ醤油をつけて食べることをおすすめします。
そして、軍艦巻きの場合は、ネタ側にしょうゆを付けようとすると、落ちてしまいそうで、うまくいきません。そんなときに、役立つのがガリです。
ガリに醤油をつけて、刷毛でぬるように軍艦巻きに付けると綺麗に見えます。お寿司は職人さんの作品でもあるので、できるだけ崩さないように食べると、喜んでくれるんです。
寿司の食べ方は手と箸のどっち?
手づかみで食べた方が粋に見えますが、どちらでも良いと言われています。どちらにするか迷ったときは、上司や他の人の食べ方を見て真似してください。
手で食べる場合は、親指と人差し指、中指の三本でつまみます。そして、ネタに醤油をつけて、舌の上にネタが乗るようにして食べると綺麗に見えます。
また、箸で食べる場合は、自分の方にネタが見えるように倒してください。そして、ネタとご飯を箸で挟むようにして持つと安定します。それから、手首を動かし、ネタを下にしてしょうゆをつけて、食べましょう。
箸を置くときは、箸置きを使います。もし、箸置きが無い場合は、醤油皿の縁に箸先だけを乗せてください。
やっちゃいけないのが、皿に箸を乗せてしまうことです。これは「渡し箸」といって、失礼にあたります。また、渡し箸は、これで食事を終了したという意味もあるのです。
最後に
家族や友達との食事であれば、自由に食べれば良いと思います。でも、上司や取引先の人と食べるときは、社会人として最低限のマナーが必要です。
寿司の食べ方と仕事とは直接は関係ありません。ただし、綺麗に食べる人は、仕事もデキる人だと思われるし、その逆もあるでしょう。
それに、また一緒に食べたいと思ってもらえれば、誘ってもらえます。円滑な関係つくりのためにも寿司の食べ方にも気をつけたいものですね。
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