飼い主さんは、いつも、そばにいるからこそ愛犬の異変に気づくことがあります。そのひとつが、口臭です。
吐く息がくさくてたまらないから、可愛いのに顔を近づけることができなくなります。でも、犬自身にはわからないから、かまわずに飛びついてくるでしょうね。
そこで、どうして、犬の口が臭うのか、効果的な消し方を紹介します。
犬の口が臭いのは病気なの?
まず、何かの病気になっていないか心配ですよね?
たしかに、腎臓や肝臓など内臓に疾患があると、口が臭うことがあります。口臭がひどいと感じたら、動物病院で診てもらいましょう。
口臭は、何かの病気のサインになることがあるので、飼い主さんが見逃さないようにしてください。
ただし、口が臭う場合の多くは、人間と同じで口の中や胃腸のトラブルです。
口の中であれば、歯周病(歯肉炎、歯槽膿漏)になると口臭がします。気づくのが遅いと、歯茎が腫れて、膿がでているかもしれません。
犬も歯磨きなど口の中のケアをしないと歯周病になるのです。そのまま放置しておくと、歯が抜けて、寿命が短くなってしまいます。
また、犬も胃腸の調子が悪いと人間と同様に吐く息が臭くなるんです。
個体差はありますが、6~7歳くらいになると老化で代謝機能が衰えるため、腸内環境が悪くなる傾向があります。これは、今までと同じ食事だと消化しにくくなるからです。
それほど年を取っていない犬でも、食べ物によっては、腸内環境が悪化します。ドッグフードは簡単で便利な反面、高温で処理されているから栄養素や酵素が破壊されているタイプもあるんです。
胃腸の調子が悪くなると、口臭だけでなく、歯周病の原因にもなります。理由は、腸内環境が悪化することで、免疫力が下がるためです。
と言うように、犬の口が臭くなるのは、病気や体調不良など、いろんな原因が関連しています。
それでは、どうしたら口の臭いを改善できるのでしょうか?
犬の口臭を消す方法で効果があるのは?
まずは、口臭の原因を特定することです。そのためには、動物病院に行って、獣医に診断してもらうことが一番だと思います。
市販されている犬の口臭対策用のスプレーを使えば、一時的に臭いを消すことはできるかもしれません。しかし、対症療法であって、根本的な改善はできないです。
口臭対策スプレーを使うことは、洗面所が臭うから、洗面台をキレイにして対応するのと同じだと思います。やっぱり、臭いの元である配水管(パイプ)を掃除しないとダメですよね。
だから、犬の口臭を消すためには動物病院で根本的な原因を診てもらいましょう!
診断の結果、犬の口が臭う主な原因である口腔内や胃腸のトラブルであれば、自宅でケアすることで口臭を消すことができます。
口の中であれば、歯磨きが効果的です。
ただし、歯石を取るのは獣医じゃないと難しいと思います。たしかに、市販のスケーラーと呼ばれる歯石を除去する器具を使えば、歯の表面であれば素人でも可能かもしれません。
しかし、歯と歯茎の間にできた歯周ポケットの歯石を取るのは、犬にとってリスクが高い治療です。やはり、専門医に頼むことをおすすめします。
腸内環境のトラブルは、食事やおやつを見直すと改善することが多いです。
ドッグフードの原料を確認してみてください。添加物が多いと腸内環境が悪くなりやすいからです。
高ければ安全とは言えませんが、安いドッグフードほど、犬の健康を害する危険が高まります。
また、大袋の方が安く買えますが、その分、開封してからの保存方法によっては、酸化してしまうんです。開封したら保存袋などに小分けして、冷暗所などで保管してください。
そのとき、できるだけ空気を抜くことがポイントです。
理想は、小さい袋で買って、できるだけ早めに食べきった方が良いと思います。ペットに使える食費との相談になりますけどね。
犬の口臭予防でおすすめは?
口臭予防の基本は、口腔内を清潔に保つことです。だから、歯磨きなど口の中のケアをする習慣をしつけましょう。
口腔内のケアについて、こちらにまとめました。
犬が歯磨きを嫌がる時の慣らし方!
さらに、犬の口が臭う原因には、ストレスも深い関係があります。
だから、口臭を予防するためにも、適度な運動や愛犬と遊んであげることが大切です。
また、運動不足になれば、血液の流れも悪くなります。犬も人間と同じで、血流が悪くなれば、さまざまな不調を引き起こすんです。
たとえば、血液の流れが悪化することで、免疫機能が落ち、歯周病菌が増殖する可能性もあります。その結果、歯周病が進んで、口臭を発生してしまうんです。
ですから、犬の散歩は肥満予防だけでなく、口臭予防にも役立ちます。ストレス発散と血流を良くして、愛犬の健康を守ってくださいね。
そして、最近では、犬用のサプリメントも出てきました。ドッグフードだけでは、不足しやすい栄養素や酵素をサプリで補うことで口臭を予防するわけです。
最後に
犬の口が臭うのは、何らかの不調のシグナルです。気づいたときに対処して、早めに治療することが大切だと思います。
口臭を気にすることなく、愛犬を抱きしめたいですからね。
また、末永く愛犬が健康に暮らすためにも口臭対策は、重要になっています。
コメント
コメントはありません。