仲の良い友達が結婚するのは自分のことのようにうれしいですよね。ただし、人前で話すのが苦手な人にとっては、スピーチを頼まれたとたんに頭を抱えてしまいます。
大勢の前で緊張しない特効薬はありません。大切なのは、事前の準備です。あなたの言葉で友人を祝ってあげましょう。
結婚式で新郎の友人スピーチを頼まれたら?
あなたに人生の大事な場面で祝ってもらいたいという気持ちから頼んでいます。また、何人もスピーチをするわけではないので、友人代表に選ばれたわけです。
注意することを守って、大切な友達をあなたらしさで喜ばせましょう。
まず、披露宴の祝辞は初めに来客者の中でも新郎より地位が上の人から始まります。だいたい、格式ばった内容で、面白くないあいさつが続くものです。
一方、友人のスピーチは新郎の人柄を知る話が期待されています。人はいろんな面を持っているので、会社の同僚も知らない一面があるものです。
幼いころや学生時代から新郎を知っているあなたの話しは新婦も楽しみにしています。だからといって、話さない方が良い内容があります。
例えば、
- 過去の恋愛
- 思い出したくない失敗談
- 友人しかわからない内輪の話
- 出産(子ども)の話
- 下ネタや品のない内容
- 政治、宗教
などです。
無理にウケを狙って喜ばせようとすると、失敗します。お笑い芸人ではありませんから、新郎が不快に感じる話で感動させるのは、素人には無理です。
あと、長いスピーチは嫌われます。だいたい2分から3分くらいが目安です。
結婚式の友人スピーチのマナーとは?
二次会と違って、新郎新婦の両親や親族、来賓者なども列席しています。友人代表だからといって、くだけた話し方はダメです。
披露宴では、友達である新郎にも尊敬語を使います。普段、使い慣れていない言葉なので、スピーチは必ず原稿を書いて、確認してください。
また、スピーチで使わないほうが良い「忌み言葉」があります。つまり、離婚や再婚をイメージする言葉です。
離婚を連想させる言葉として、「分かれる」「切れる」「離れる」などがあります。また、再婚を連想させる言葉は「重ね重ね」「ますます」「いよいよ」などの重ね言葉です。
ぶっつけ本番で話せば、使ってしまう可能性が高いので、原稿を書いて、忌み言葉を確認することをおすすめします。
結婚式の友人スピーチでエピソードの選び方
友人代表のスピーチでは、次の流れが一般的です。
- 祝辞
- 自己紹介
- 人柄の紹介
- はなむけの言葉
- 結び
人柄の紹介以外は、決まった言い回しがあるので、参考にすれば良いと思います。そして、友人のスピーチで重要になるのが人柄の紹介部分です。
新郎の人柄を感じさせるようなエピソードを軸に話を展開させると心のこもったスピーチになります。そのためには、どんなテーマで話すかを決めましょう。
例えば、
- 男らしく責任感がある
- 親切で思いやりがある
- 慎重に考えて行動する
- 途中であきらめず最後までやる
- 何があっても他人のせいにしない
など、新郎の人柄を伝えるテーマを決めます。
テーマが決まれば、それに合うエピソードを思い出してください。逆にあなたと新郎にとって、思い出深いエピソードが先に浮かべば、テーマが後でもかまいません。
幼なじみであれば、
- 一緒にやった遊び
- 小さな冒険
- 困ったときに助けられたこと
学生時代の友人なら、
- 遠足や修学旅行、文化祭、体育祭
- クラブ活動での活躍
- 印象に残ったひと言
こういったエピソードを中心に新郎の人柄を話すと聞いている人たちの心に響きます。ここだけは、スピーチの例文をマネしても、何となく心がこもっていないのはわかるものです。
もし、浮かばない場合は、あなたが、どうして、新郎と長く友達関係を築いているのかを考えてみてください。そうすると、ステキなエピソードを思い出せるはずです。
私の場合は、小学生のころ、親に黙って学区外へカブトムシの幼虫を採りに行ったことがあります。採るのに夢中で、気づいたら、かなり時間が遅くなりました。
急いで帰る途中で道に迷い、どんどん日も暮れて、心細くなったのです。そのとき、一緒にいた友人は歌を歌って、勇気付けてくれ、何とか家にたどりつきました。
披露宴では、このエピソードを伝えながら、彼の男らしい、友達思いの優しさをスピーチしました。あとで、すごく良かったと言われて、私もうれしかったです。
こんな風に、エピソードを紹介するときは、かならず具体的に話しましょう。ただ、褒めるだけでは、うまく伝わらないからです。
最後に
結婚式で友人スピーチをするときは、新郎の人柄を紹介する部分こそ、他の人たちとの違いがでます。そのポイントはエピソードを軸にした話の展開です。
格式ばったスピーチと違い、あなたの言葉で新郎にお祝いの気持ちを込めると新郎新婦だけでなく、他の参列者にも伝わります。ぜひ、大切な友達のために、ステキなスピーチを準備して、祝ってあげましょうね。
コメント
コメントはありません。